『FP2級って難しいって本当?勉強が大変なの?』
『FP2級は難易度が高いから勉強しても受からないのでは。。』
FP2級の難易度の高さから受験を悩んでいる方も多いですよね。
でも、実はFP2級は難しい試験ではありません。
FP3級よりは難しいものの、数ある国家試験の中では難易度の低い方で、正しい試験対策をすれば誰でも合格できます。
今回は、気になるFPの難易度や合格率、最短で合格するための勉強法について詳しく解説していきます。
- FP2級試験の難易度
- FP2級試験と他の国家資格との難易度の比較
- 日本FP協会ときんざいの合格率の違い
- FP2級に最短で合格するための勉強法
FP2級の受験を検討している方はぜひ参考にしてください。
FP2級の難易度は比較的低め
司法書士資格や医師国家資格など、さまざまな国家資格がある中で、FP2級の難易度は比較的低めです。
正しい試験対策や学習を行えば、誰でも合格することができます。
ただし、近年は専門的な知識が必要な問題が多くなっており、試験内容が年々難しくなっています。
国家試験の中では易しい方ですが、油断は禁物な資格といえます。
他の試験と比較したFP2級試験の難易度
実際に、他の国家資格の合格率と比較してFP2級の難易度を見ていきましょう。
こちらは、主な国家資格の合格率をまとめたものです。
資格名 | 合格率 |
---|---|
宅建 | 16% |
税理士 | 19% |
簿記3級 | 27% |
FP2級 | 33% |
ITパスポート | 48% |
FP3級 | 68% |
普通運転免許(一種) | 73% |
FP2級は、宅建や税理士よりも合格率が高い数値を推移していることがわかります。
国家資格の中で取得しやすい資格であることは間違いありません。
ただし、普通運転免許やITパスポートより合格率が低いこと、毎年受験生の過半数が落ちていることを考慮すると、勉強や対策をせずに受かるほど簡単な試験ではないことを覚えておいてください。
試験はマークシート式&筆記式
FP2級試験の学科試験の出題形式は、マークシート方式による四答一択式です。
ある程度の知識があれば、正確に暗記していなくても解くことができるでしょう。
一方、実技試験は筆記式が採用されています。
◯×問題や選択問題もありますが、計算問題など筆記で解答する問題が多く出題されるので、正確な知識が必要です。
基礎知識はもちろん、応用力が必要となり、学科試験に比べて難易度が上がります。
FP2級の合格基準は6割以上の点数を取ること(学科・実技共通)
FP2級の合格基準は、学科試験・実務試験ともに出題問題の6割以上の点数を取れば合格と判断されます。
例えば、日本 FP協会で受験した場合、60点満点中36点を得点することで合格することが可能です。
FP2級の試験では、全問正解を目指す必要はありません。
基礎知識や確実に点を取れると自信が持てる問題を増やすことで、十分に合格が期待できます。
学科・実技の一部合格制度があるので再チャレンジが楽
FP2級には「一部合格制度」と呼ばれる、学科試験か実務試験どちらかは合格したものの、片方が不合格のために試験に落ちてしまった人を対象とした救済制度が用意されています。
一部合格とは、一定期間内であれば、受験した際に合格した試験内容が免除される制度です。
一発で合格できなくても再チャレンジがしやすく、次回以降の受験は楽な気持ちで挑むことでできます。
FP3級よりも詳細な知識が求められる
FP3級の知識は、お金に関わる基本的な知識が必要となる問題が出題されます。
そのため、テキストの内容を正確に覚えれば十分に合格を目指すことが可能です。
一方、FP2級は、3級で出題される基礎知識に加えて、実務でも活かせる知識が求められるためFP3級と比較すると難しい問題が出題されます。
金融や保険、法令によほど詳しい人でない限り、勉強が不十分な状況では、合格する可能性がかなり低いです。
FP2級の合格率
では、実際にどのくらいの人がFP2級に合格しているのか見ていきましょう。
FP2級の試験実施団体は「日本FP協会」と「きんざい」の2つありますので、それぞれで合格率を紹介します。
日本FP協会の合格率
実施時期 | 学科試験 | 実技試験 |
---|---|---|
2021年5月 | 55.61% | 66.67% |
2021年1月 | 44.02% | 71.01% |
2020年9月 | 49.19% | 57.37% |
2020年1月 | 41.86% | 62.61% |
2019年9月 | 43.42% | 62.63% |
2019年5月 | 40.17% | 62.65% |
2019年1月 | 48.26% | 50.31% |
直近3年間のFP2級の合格率は、学科試験で約40~50%、実技試験で約50~70%と「上記の他の国家資格と比較した表の数値」よりも高い水準であることが分かります。
その理由は、近年FPに対する評価が向上しており、真面目に取り組む人が増えたからです。
とはいえ、真面目に充分な学習を行うことで約半分近い受験生が受かることを考慮すると、それほど難しい試験ではないことが伺えます。
きんざい(金融財政事情研究会)の合格率
実施時期 | 学科試験 | 実技試験 個人資産 相談業務 |
実技試験 中小事業主 資産相談業務 |
実技試験 生保顧客資産 相談業務 |
実技試験 損保顧客資産 相談業務 |
---|---|---|---|---|---|
2021年5月 | 33.82% | 42.81% | – | 47.18% | – |
2021年1月 | 23.42% | 36.00% | 64.12% | 54.96% | – |
2020年9月 | 33.10% | 33.71% | 57.54% | 60.73% | 58.62% |
2020年1月 | 28.81% | 33.13% | 55.81% | 45.88% | – |
2019年9月 | 20.97% | 31.72% | 55.49% | 50.80% | 67.22% |
2019年5月 | 20.88% | 25.77% | – | 54.73% | – |
2019年1月 | 31.11% | 36.93% | 33.98% | 40.06% |
きんざいと日本FP協会では学科試験の内容は変わらないのですが、きんざいの方が合格率は低めです。
きんざいは銀行や会社などによる団体申し込みが多く、受験者のレベルが低いことがその理由です。
一方、きんざいの実技試験は、科目によって合格率が異なります。
特に高い合格率を推移している「生保顧客資産相談業務」は、多くの受験者に選ばれている人気の科目です。
生命保険や医療保険に関する専門性が高い知識が求められる内容ですが、継続して高い合格水準を推移していることから、試験対策をし易いことが推測されます。
一方、「損保顧客資産相談業務」は、年に1度9月にしか試験がないので、特にこだわりがなければ避けるのが無難です。
実技試験はどの試験が易しい?
上記で解説した合格率を考慮すると、日本FP協会主催の試験の方が比較的試験内容が易しいと言えます。
きんざいの実技試験は、科目によって難易度が異なることや受験する回によって難易度が変動するため、試験対策が難しくあまりおすすめできません。
一方、日本FP協会は、科目が1種類と決まっていることや安定して高い合格率を水準していることから、試験対策が比較的容易なことが分かります。
したがって、受験する主催団体にこだわりがないのであれば、日本FP協会で受験するのがおすすめです。
FP2級に最短で合格するための勉強時間&おすすめの勉強方法
ここでは、実際にどのくらいの勉強時間を費やせばスムーズにFP2級に合格出来るのかを紹介します。
併せて、おすすめの勉強方法も詳しく解説しているので、最後まで読んで試験勉強の参考にしてみてください。
FP2級に合格するための勉強時間
FP2級に合格するために必要な勉強時間は、約150~300時間です。
仮に、1日2時間勉強できるのであれば、3~5ヶ月程度で取得できる資格です。
ただし、これはあくまでも目安であり、自身の環境や業務経験によって異なるため、余裕を持った学習を行うことが重要です。
自身がどのくらいFP関連の知識を保有しているのか、どのくらいの時間を確保できるのかを検討してから勉強を開始するようにしてください。
FP2級に最短で合格するための勉強方法
FP2級に最短で合格するためのおすすめの勉強方法は、FP業務に経験があるかどうかで変わります。
-
経験者:市販のテキストと問題集を購入して問題集を中心に勉強する
未経験者:通信講座を受講して動画をスキマ時間に聞きながら問題集を解く
金融や保険など、FP関連業務の経験がある方は、市販のテキストと問題集を購入して問題集を中心に勉強すれば最短で合格することができるでしょう。
テキストは不明点の確認レベルとして、問題集を解きまくることで合格レベルまで簡単に達することができます。
一方、全くFP業務に触れたことがない方には、知識内容の不透明さに詰まりやすく挫折してしまう恐れがあるため、市販のテキストを中心とした独学は厳しいです。
初めてFPの知識を学ぶ方には、通信講座の受講がおすすめです。
通信講座を受講するメリットは、以下の3つです。
- 講義動画が充実しており、スマホを使ってスキマ時間に試聴できる
- テキストが見やすく、要点を絞った知識内容が記載されている
- スマホひとつでいつでも問題集を解くことができる
通信講座では独自で分析した高い効果が期待できる内容が用意されているため、合格に向けて高い効果が期待できる学習が可能です。
また、どの通信講座で悩んでいる方には、スタンディングFP講座の受講がおすすめです。
スタンディングFP講座はFP講座の中でも受講料が安く、充実した内容が用意されているからです。
コスパ抜群のスタンディングのFP講座を試してみてください。
\受講費が最安!/
AFP認定講習付き通信講座ならFP3級を飛ばしていきなり2級の受験が可能
FP2級を受験するには、通常FP3級に合格する必要があります。
しかし、AFP認定講習付き通信講座を受講することで、FP3級資格を持ってなくともいきなりFP2級試験から受験することが可能です。
FP2級から受験できれば、FP3級資格を取得するための時間や手間、受験料などを省くことができます。
時間や手間を省き効率よくFP2級資格を取得したい方は、AFP認定講習付き通信講座の受講を検討してみてください。
また、最初からFP2級を受験するための詳細は、いきなりFP2級の解説記事で詳しく解説しているので確認してみてください。
まとめ
- FP2級の難易度は比較的低め
- FP2級の合格率は平均約33%
- FP2級に最短で合格するためにはスタンディングFP講座がおすすめ
FP資格は国家資格の中では簡単な方ですが、ある程度の勉強や試験対策は必須です。
最短で合格したい方は、動画や問題集が充実しているスタンディングFP講座を受講してみましょう。
\受講費が最安!/