FPの試験で電卓を使用できるのをご存じでしょうか?
電卓を使えば計算ミスはなくなりますし、計算問題を解くのが早くなるので間違えなく有利になります。
ただ、どんな電卓でも持ち込めるわけではありません。
スマホの電卓機能は利用できないですし、大型・高機能の電卓は持ち込みできません。
そこで、今回はFPの試験会場に持ち込める電卓について下記の内容を解説していきます。
- FPの試験で持ち込める電卓
- おすすめの電卓3選
- 電卓選びで抑えておくポイント
FPの試験に電卓を持ち込んで、有利な状態で試験に臨みましょう。
FPの試験で持ち込める電卓とは
FP技能士試験では、全ての試験で電卓を持ち込むことが許可されています。
しかし、全ての電卓が許可されているわけではありません。
日本FP協会ときんざいが定める使用できる電卓の条件は、下記の4点です。
- 機能は演算演習のみ
- スマホの電卓機能はNG
- 数値を表示する部分が、おおむね水平で文字表領域は1行
- おおむね26cm×18cmの大きさを超えないもの
機能は演算演習のみ
FP試験では、税込や定数計算ができる演算演習の機能が搭載された電卓のみ使用が許されています。
対数や積分など通常の電卓よりもボタンキーの数が多い、いわゆる関数電卓は使用できません。
関数電卓の中には、分数やローン計算、方程式など便利な機能が搭載されているものがあります。
それらの機能を使用しなかったとしても、不正行為とみなされる可能性があるため、注意してください。
スマホの電卓機能はNG
FP試験では、試験中のスマホの使用は禁止されています。
試験開始後に机上に出していると失格となるので、そもそもスマホの電卓機能を使用することはできません。
数値を表示する部分が、おおむね水平で文字表領域は1行
FP試験で許可されている電卓は、数字が表示される箇所がおおむね水平で表示できる文字は1行と定められています。
電卓の中には、2行表示するものや数字が表示される部分の角度を変えられるものがあるので、注意してください。
一般的な電卓は1行のものが大半ですので、特殊なものを選ばなければ、心配する必要はありません。
おおむね26cm×18cmの大きさを超えないもの
あまり知られていませんが、電卓のサイズに基準が設けられています。
外寸が26cm×18cmよりも小さいもの
一般的に売られている電卓は、上記のサイズを超えることは滅多にありません。
したがって、市販で売られている標準サイズのものを購入すれば大丈夫でしょう。
おすすめの電卓3選
ここまでの解説で述べた条件やポイントを踏まえて、FP試験で使用するおすすめの電卓を3つご紹介していきます。
どの電卓を使用すれば良いか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
カシオ グリーン購入法適合電卓 MW-12GT-N
カシオから発売されている「グリーン購入法適合電卓 MW-12GT-N」は、見やすさ・使いやすさを徹底追及された電卓です。
メーカー名 | CASIO(カシオ) |
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型番 | MW-12GT-N |
サイズ | 145×103×30.7mm |
価格 | 1,551円 |
特徴 | ・卓上でも手持ちでも便利なミニジャストタイプ ・12桁表示 ・消費税の税込み、税抜計算が可能 |
上記の特徴以外にも、入力ミスの際に便利な「桁下げ機能」が搭載されています。
さらに、太陽電池と補助電池が搭載されているため、試験途中に使えなくなる心配もありません。
これらの機能、サイズ、表示桁数を考慮しても、FP試験に最適な電卓といえます。
シャープ 軽減税率対応電卓 EL-SA72-X
シャープから発売されている「軽減税率対応電卓 EL-SA72-X」は、シンプルなデザインで8%、10%の税率にも対応している電卓です。
メーカー名 | SHARP(シャープ) |
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型番 | EL-SA72-X |
サイズ | 124×181×約24mm |
価格 | 1,814円 |
特徴 | ・見やすく使いやすい、頼もしいセミデスクトップタイプ ・12桁表示 ・8%と10%の独立ボタンと異なる税率計算にも対応 |
上記の特徴以外にも、計算時に税率計算の手間を省くことができる税込み専用キーが用意されています。
さまざまな税率の計算に対応した機能が搭載されているため、税率問題も難なく計算することが可能です。
このように、任意税率やサービス料の応用計算にも対応できるので、試験の計算問題でも大いに役に立つ電卓なのは間違いありません。
キャノン 千万単位機能 HS-1220TUG
キャノンから発売されている「千万単位機能 HS-1220TUG」は、実務電卓にこだわった実用的な電卓です。
メーカー名 | Canon(キャノン) |
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型番 | HS-1220TUG |
サイズ | 130×179.5×37.5mm |
価格 | 1,410円 |
特徴 | ・机上で使いやすい卓上サイプ ・12桁表示 ・入力ミスを防げる、機能別の3タイプのキー |
一発入力で計算することが出来る「万」や「千」のボタンが用意されているため、試験中の電卓計算の時間を短縮することができます。
見やすさはもちろん、ボタンの成形にもこだわっているのも特徴的です。
ミスしにくい作りの電卓を希望している方に適している電卓と言えます。
電卓選びで抑えておくポイント
FP試験で使用する電卓を選ぶ際は、以下の2つをポイントに購入してください。
- 電卓の表示桁数は12桁がおすすめ
- 自分の手にあった電卓のサイズを選ぶ
電卓の表示桁数は12桁がおすすめ
FP試験で出題される計算問題は、1億を超える桁数の計算をする必要があります。
そのため、電卓で表示される桁数は、12桁のものがおすすめです。
市販されている電卓には8桁や10桁のものもあります。
10桁のだと、1億以上の数字計算が出題された際に、正確な答えを出すことができません。
FP試験用に電卓を購入する際は、12桁表示の電卓なのか必ず確認をしてから購入してください。
自分の手にあった電卓のサイズを選ぶ
使用する電卓のサイズは、自身の手のひらよりも少し大きめの電卓がおすすめです。
それぐらいのサイズの電卓であれば、キー同士の間隔や大きさが丁度良いため、打ち間違えるリスクを軽減できます。
計算ミスを犯さないように小さすぎる電卓や大きすぎる電卓を選ばないようにしましょう。
まとめ
- 試験で使える電卓は大きさが26cm×18cm以内で演算演習機能のみのもの
- カシオ MW-12GT-Nやシャープ EL-SA72-Xがおすすめ
- 電卓は表示桁数が12桁・手に合うサイズを選ぶ
FPの試験では電卓が必須です。
計算問題でミスしないように使いやすい電卓を選ぶようにしましょう。